今回のポイント
・原子が正極と負極に分かれる現象だよ
・誘電体に電界をかけることで生じるよ

ポンタ
分極って何だっけ?
簡単に言うと
分極とは、
原子が電界の力を受けて、磁石のN極とS極のように正極と負極に分かれる現象のこと
です。
正”極“と負”極“に”分“かれる=分極 ってことですね
詳しく見てみましょう

先生
詳しく言うと
まずは、電界からイメージを掴みましょう。電界には図のように、負の電荷を引き寄せ、正の電荷を遠ざける力があります。磁石のN極は、S極を引き寄せ、N極を遠ざけますよね?それと同じです。

これと同じことを誘電体で考えてみましょう。誘電体とは、自由に動ける電子がなく、原子がみっちり詰まっているだけの物質です。

こんな風に
さて、この誘電体に電界Eをかけると何やら原子が横長に伸びてしまいました。


くるる
どうしてなんすか?
その謎の答えは原子の中にあります。原子は図のように電子と原子核から構成されています。

そして、電子は負の電荷を、原子核は正の電荷をもっています。ここで、最初に見た図を思い出しましょう。

電界は、負の電荷を引き寄せ、正の電荷を遠ざけるのでした。つまり!電界によって電子が引き寄せられ、原子核が遠ざけられたのです!
しかし、電子と原子核というのは常に一緒にいなくてはいけません。バラバラになることはできないのです。
その結果、バラバラにはならないけど、電界の力で電子と原子核はどんどん引き離されていくことで、原子が横に伸びてしまったというわけなんですね。


くるる
何となく分かった気がするっす!
このように、電界の力によって、電子と原子核が引き離される現象が分極です。
今回はこのへんで(^^♪良かったら他の記事も見てみてください!
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