今回のポイント
・ベクトル軌跡は回路が共振を起こすかどうかが分かるよ
説明しよう
ベクトル軌跡から読み取れること
まずは適当な周波数を変化させた時のベクトル軌跡を用意しましょう。

このベクトル軌跡から読み取れる重要な情報が1つあります。
それが、
です。
どこで共振が起こるか分かるかというと、「ベクトル軌跡と実軸が交わっているかどうか」です。
例えば、先ほどの図ではベクトル軌跡と実軸が交わっているので、この回路は共振が起こる回路です
一方例えば、

このようなベクトル軌跡の場合、ベクトル軌跡と実軸が交わっていないので、この回路では共振が起こりません。

くるる
でも、なんでそんなことが分かるんすか?
これは割と単純な話なのです。例えば、最初の図をインピーダンス軌跡とすると、ベクトル軌跡と実軸が交わる点では$Z$はどのような値になっているでしょうか?

そうです。見ての通り、「虚部がない」のです。共振回路では、共振時はインピーダンスの虚部が0でしたよね?そしてこの図はインピーダンスのベクトル軌跡であるわけですから、実軸と交わる点でインピーダンスの虚部は0になるため、共振が起こると言えるのです。
今回はこのへんで(^^♪良かったら他の記事も見ていってください!
共振が起こるかどうか