【初学者向けのみ】代数学のおすすめの分かりやすい参考書4選

初学者におすすめの代数学の参考書4選

本記事で紹介している参考書は、各種サイトでの評判や実際に読んでみて感じたことなどを基に、私が独断と偏見で選んだものです。購入の前に一度図書館などで内容を確認することをおすすめします。

こんにちは、krです。今回は

もう逃げたい…

と勉強から逃げだしそうな方のために「初学者におすすめの代数学の参考書」を4つ紹介します。

参考書は以下の条件を満たすものを選びました。

・堅苦しくない
・難しい言葉、記号を使っていない
・図や例を多く用いている
・解答がしっかりと書いてある

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参考書

代数学1 群論入門 (代数学シリーズ)

著者雪江 明彦ページ数168
発売日2010/11/19試し読みはありません
本の目次
  1. 集合論
    1. 集合と論理の復習
    2. well-definedと自然な対象
    3. 選択公理とツォルンの補題
    4. 集合の濃度
  2. 群の基本
    1. 群の定義
    2. 環・体の定義
    3. 部分群と生成元
    4. 元の位数
    5. 準同型と同型
    6. 同値関係と剰余類
    7. 両側剰余類
    8. 正規部分群と剰余群
    9. 群の直積
    10. 準同型定理
  3. 群を学ぶ理由
    1. 3次方程式と4次方程式の解法
    2. なぜ群を学ぶか
    3. 群のどのような性質を調べるか
  4. 群の作用とシローの定理
    1. 群の作用
    2. 対称群の共役類
    3. 交換子群と可解群
    4. p群
    5. シローの定理
    6. 生成元と関係式
    7. 位数12の群の分類
    8. 有限アーベル群
    9. 交代群
    10. 正多面体群

数学や理論物理を専門に学ぼうとする人にとっての群論の概要がまとめられた参考書です。

近代数学に特徴的な抽象性に理解を妨げられている人に分かりやすく説明するために具体的な例や図が多く示されており、論理的な解説を直感的に分かるように工夫してあります。

高校程度の数学の知識があれば充分読みこなせるように予備知識を分かりやすく説明されており、入門書として使うとよいでしょう。

演習問題の数は多いです。解説は略解のみの問題もあるため、理解が難しい問題もあるかもしれません。

先生
先生

例や図でしっかり理解したい人におすすめです!

なっとくする群・環・体 (なっとくシリーズ)

著者野崎 昭弘ページ数202
発売日2011/2/22試し読みはこちら
本の目次
  1. 集合・関数と初等整数論――すべての基礎は整数にあり
    1. 集合
    2. 関数
    3. 初等整数論
  2. 群の理論――似ているものをひっくるめる理論
    1. 合同と変換
    2. 変換と同値関係
    3. 置換群と同値関係
    4. 一般の群
    5. 部分群と正規部分群
  3. 環の理論――整数と多項式はおんなじだ、という理論
    1. 多項式と加減乗除
    2. 環とは何か
    3. 特殊な環
    4. イデアルと商環
    5. 環の拡大と準同型
  4. 体の理論――代数方程式論と符号理論の土台
    1. 体の基礎
    2. 新しい体の構成
    3. 有限体

抽象的・理論的な代数学を理解するというよりも応用して道具として使う人に向けた参考書です。

微分積分や線形代数の知識が無くても読むことができます。そのため行列環など一部の話は省略されていますが、要点は掴みやすくなっていると思います。

初めはなるべく具体的な話題から取り上げられ、順序通りに学ぶことで達成感を味わえると思います。

演習問題は全くありません。読み物として使い、理解しづらいところは粘って読むことで理解を深めるとよいでしょう。

先生
先生

代数学を道具として使う人におすすめです!

代数系入門 (松坂和夫 数学入門シリーズ 3)

著者松坂 和夫ページ数388
発売日2018/11/7試し読みはこちら
本の目次
  1. 整数
  2. 環と多項式
  3. ベクトル空間、加群
  4. 体論
  5. 実数、複素数

群論や環論などの代数構造の理論について重点的に解説している参考書です。

高校2年生程度までの数学が理解できていれば読むことができる参考書であり、数式の厳密性よりは抽象的な概念を理解することを重視しています。

直感的に分かりづらい概念については身近な例を示しているものもあり、初学者が理解しやすいように工夫されています。

演習問題の数は多いですが、解説がない問題もあるので、理解しづらい問題もあるかもしれません。

先生
先生

とりあえず概念を理解したい人におすすめです!

群・環・体入門

著者新妻 弘
木村 哲三
ページ数300
発売日1999/2/1試し読みはこちら(PCのみ)
本の目次
  1. 整数
    1. 基本的な性質
    2. 合同式
    3. オイラーの関数,メビュースの関数
    1. 群の定義と群の例
    2. 部分群,一般結合法則
    3. 巡回群,群の位数,元の位数
    4. 部分群による類別
    5. 正規部分群,剰余群
    6. 準同型写像,準同型定理
    7. 直積
  2. 環と体
    1. 環のイデアル・剰余環・有理整数環Z
    2. 環の準同型写像,準同型定理
    3. 多項式環
    4. 商体,一意分解整域
    5. 有限体

抽象的な群論や環論の概念を学ぶことができ、可換体の一般論を習得するための勉強ができる参考書です。

初等整数論から始まり、群・環・体論を説明した参考書であり、定理とその証明が丁寧に示されています。

文字のみの参考書で、定義、定理、証明がびっしり書かれていますが、論理的に分かりやすく書かれています。ただし、数学の前提知識のない学生には少し難しく感じるかもしれません。

演習問題の数は普通です。例題の解説は丁寧ですが、演習の解説は略解のみのものもあるので少し注意が必要です。

先生
先生

理論的にしっかりと学びたい人におすすめです!

まとめ

今回は「初学者におすすめの代数学の参考書」を4つご紹介しました。

参考書を変えるだけで学びやすさが全然違ってくるので、ぜひ自分に合った参考書を探してみてください。

常微分方程式初学者におすすめの参考書問題集5選
初学者におすすめの線形代数の参考書・問題集7選

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こんにちは!このサイトを運営している「kr」と申します!

大学の数学や物理を「分かりやすく、簡潔にまとめた」サイトがあればいいなと思い、作ってみることにしました。

自分も勉強中の身ですので、もしかしたら間違っていることを書いているかもしれません。なので、参考程度に見てください(笑)。
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