本記事で紹介している参考書は、各種サイトでの評判や実際に読んでみて感じたことを基に、私が独断と偏見で選んだものです。購入の前に一度図書館などで内容を確認することをおすすめします。
こんにちは、くるです。今回は

複素解析が全然わからん!
と悔し涙を流している大学生のために「初学者におすすめの複素解析の分かりやすい参考書」を4つご紹介します。
参考書は以下の条件を満たすものを選びました。
Prime Studentの特典内容や登録方法について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
高校生からわかる複素解析
著者 | 涌井良幸 | ページ数 | 285 |
発売日 | 2018/9/12 | 試し読みはこちら |
図やイラストの豊富な参考書です。
計算が丁寧で、説明も分かりやすいため、タイトル通り「高校生でもわかる」と思います。
専門書特有の「堅苦しさ」が全くないため、気軽に読み進めることができます。
一見内容が薄そうに見えますが、初学者が学ぶべきところは全て網羅しているので安心してください。
各章の途中に例題は結構あるのですが、章末などにある練習問題は一切ありません。なので、演習本としては使えないでしょう。

堅苦しくない参考書をお探しの方におすすめです!
道具としての複素関数
著者 | 涌井貞美 | ページ数 | 232 |
発売日 | 2017/11/23 | 試し読みはこちら(PCのみ) |
タイトル通り複素関数を道具として使うことを意識した参考書です。
図やイラストはまぁまぁの数書かれており、一部複素関数をグラフで表現してくれています。複素関数のグラフを見てみたい方は一度手に取ってみてください。
複素関数を道具として使うことを意識しているので、道具として使うために必要な知識だけを凝縮してあります。
練習問題は多くはないので、他に問題集を用意する必要があります。

工学部の人におすすめです!
マセマ 複素関数キャンパス・ゼミ
著者 | 馬場敬之 | ページ数 | 271 |
発売日 | 2021/12/16 | 試し読みはありません |
知らない人はほとんどいないであろうマセマの参考書です。
図やイラストが豊富で、語りかけるような文章なので、スラスラ読むことが出来ると思います。
計算途中に随時補足を入れてくれていて分かりやすいのですが、あまりにも補足が多いので、人によっては見づらく感じてしまうかもしれません。
例題や練習問題も結構あるので、これ1冊でテスト対策も可能だと思います。ただ、問題のすぐ下に解答が載っているため、解答を隠さなきゃいけない煩わしさはあります。

とにかく単位が取れれば良いという方におすすめです!
工学系学生のための複素関数攻略への一本道
著者 | 板垣正文 | ページ数 | 208 |
発売日 | 2009/1/24 | 試し読みはこちら(PCのみ) |
複素関数の重要なところをコンパクトにまとめた参考書です。
他の参考書で「重要だけど名前が付いていない」ようなことにも名前を付けて説明してくれているため、「今何をやっているのか」が分かりやすいです。(例)$2 \pi i$の定理など
図の数は普通で、他に紹介した本よりは少ないです。
例題や練習問題はかなり多く、解答も凄く丁寧なので、演習本としても使えます。

コンパクトで分かりやすい参考書をお探しの方におすすめです!
まとめ
今回は複素解析の初学者におすすめの参考書を4つご紹介しました。
どの参考書を使うかで勉強の効率が全然違うので、自分に合った分かりやすい参考書を探してみてください。
・堅苦しくない
・難しい言葉、記号を使っていない
・図や例を多く用いている